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今回はキヤノンのフラッグシップモデル、5Dシリーズの最新モデル
「EOS 5D Mark IV」のレビューをお届けします!
今回は、レンズ 「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」をつけて大阪、奈良で実写テストを行いました。
高感度性能
写真の赤枠を等倍で各ISOごとにトリミングして拡大します。(中央)ISO 12800 (右)ISO32000
常用で設定可能な範囲の高感度はISO32000まで設定が可能ですが、
さらにH1「ISO51200相当」、H2「ISO102400相当」で設定可能です。
今回の結果は、ISO 12800では輝度ノイズが多少みられるものの色ノイズやカラーバランスの
崩れは殆どなく問題なく使える範囲です。
常用ISO感度の上限 ISO 32000では、
輝度ノイズと階調性の低下で高コントラストの部分が潰れてしまう所はありますが、
カラーバランスの崩れや目立った色ノイズは見られないので、
常用ISO感度として十分使う事のできる範囲です。
動体補足性能
設定はAFモード「AIサーボAF」・測距点「中央部9点」・撮影モード「連写H」での撮影です。
EOS 5D MarkWの連続撮影枚数は、通常撮影時には7コマ/秒 、AIサーボAFの場合は約4.3コマ/秒と高速連写が可能です。
今回の作例写真は、AIサーボAFでの撮影なので約4.3コマ/秒の撮影で列車がホームに入ってくる約3秒間、
全部で13コマの撮影をした内の最初の3コマ(上段)最後の3コマ(下段)ずつです。
結果は、作例写真の13コマでは全てのコマにピントが合っていましたが、
その他のシーンでは、人が前を横切るなどした場合、ピントが外れてしまうこともあったので
「AFカスタム設定」で被写体の動きに合わせた設定をすることで、より精度を高めることができました。
階調性能
逆光のシーンでも高い階調性能のおかげで、暗部も黒潰れすることなくしっかり表現してくれています。
これはオートライティングオプティマイザという暗部を明るく補正してくれる機能の効果で
四段階から効き具合を選択することができ、上の作例は「強」で撮影した写真です。
この機能を使えば自然に黒潰れの少ない写真を撮ることが出来るので、
逆光シーンの人物撮影などでも役に立つ機能です。
ISO 8000 SS 1/125 F値 6.3
ISO 800 SS 1/400 F値 5.6
最後に
前モデルからは4年ぶりに満を持して発売されただけあり、画質・高感度性能・AF性能など着実に進化しています。
なかでもAF性能は、前モデルより大幅に進化していて「AIサーボAFV」搭載で7D MarkU譲りの高い動体予測性能が
できるようになっており、動いている被写体をストレスなく撮影することが出来ました。
風景撮影では、新しい処理エンジンのおかげで驚くほどダイナミックレンジが広くなり、
前モデルでは表現の難しかった高コントラストのシーンでも、
自然な表現で撮影することが出来るようになっています。
風景撮影から動体撮影まで、プロレベルでこなせる万能性の高いカメラです。