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ISO12800で撮影 ISO12800の拡大画像
ISO25600の拡大画像 ISO40000の拡大画像
さて今回は、2017年8月に発売されましたキヤノンEOS6D MarkIIの使用レビューをお届けしたいと思います。
前モデルのEOS6Dは軽量フルサイズ一眼レフとして2012年12月発売され脚光を浴びました。
EOS6D MarkUはその後継機種として、約5年の時を経て登場してきました。
高感度テスト
ISO12800は常用として使用してもまったく問題のないレベルで、
ISO25600でもノイズが少し目立つようになるものの十分使えると感じました。
そして何より驚いたのがISO40000での画質。
普通、ISO感度の上限ではかなりのノイズ量で、画質に大きな影響を与えていたのですが、
このカメラは上限ISO感度でも緊急時には十分使えるレベルの画質までもってきています。
1/640秒 F11 ISO800で撮影
雪の積もった斜面をソリで遊ぶ子供を狙いました。
カメラの設定は、オートフォーカスモードはAIサーボ、測距点はゾーン(中央部)、
ここでは1枚の写真しか掲載しませんが、前後の写真すべてにピントは合っており、
速くなった連写性能のおかげで、表情の違うバリエーション豊かな写真を撮影することができました。
オートフォーカス性能はかなり信頼のできるものに進化を遂げていました。
1/1000秒 F7.1 ISO400で撮影
同じく鉄道を狙った1枚。しかし、この写真の撮影時の設定はオートフォーカスモードはワンショット、
測距点は1点、ドライブモードは高速連写にして、あらかじめピントを合わせておく「置きピン」で撮影しています。
なぜ、動いている被写体なのにAIサーボにしなかったのか。それにはちゃんとした理由があります。
EOS6D MarkIIは45点測距と測距点の数だけを見ればとても進化したと感じるのですが、
残念なことに、測距点が中心部に集中しているのです。
上の写真の場合、機関車の正面にピントを合わせたいのですが、その位置には測距点がないのです。
それで仕方なく、置きピンで撮影した訳です。
ただこれもファインダーで撮影する場合の話で、ライブビューなら撮像画面内の約80%のエリアで
オートフォーカスが可能ですので、動きものではなく、普通に撮影するならまず問題はないでしょう。
1/200秒 F8 ISO100で撮影 1/320秒 F8 ISO100で撮影
フルサイズ機で撮影したい被写体のひとつとして、やはり風景写真があります。
フルサイズ機ならではの広いダイナミックレンジと豊かな階調再現、そして繊細な描写。
最近のAPS-Cサイズやマイクロフォーサーズのカメラでも十分な描写性能ですが、
やはりフルサイズ機に軍配があがります。
1枚目の写真では木の枝先の細部までしっかり描写してくれていますし、
2枚目の写真では雪が白とびすることなく、階調豊かに描写されました。
ライブビュー時のオートフォーカスが速くなったことで撮影はとても快適で、
さらに液晶がバリアングルになったことで撮影の自由度が高まりました。
上の写真は地面スレスレのローアングルで撮影していますが、液晶が動くことで楽な姿勢で撮影ができました。
ローアングルだけでなく、手前に人がいる場合には腕を伸ばしてハイアングルで撮影することもできます。
765gという小型軽量ボディでありながら、フルサイズの高画質が楽しめるのは嬉しいですね。
機動性は抜群です。
液晶がバリアングルなったことと、ライブビュー撮影時のオートフォーカスが速くなったことで撮影の
自由度がグッと良くなりました。
日頃撮らなかったアングルで撮影したりと、自分の作品に変化をもたらすことができます。
今回はキヤノンのフラッグシップモデル、5Dシリーズの最新モデル
「EOS 5D Mark IV」のレビューをお届けします!
今回は、レンズ 「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」をつけて大阪、奈良で実写テストを行いました。
高感度性能
写真の赤枠を等倍で各ISOごとにトリミングして拡大します。(中央)ISO 12800 (右)ISO32000
常用で設定可能な範囲の高感度はISO32000まで設定が可能ですが、
さらにH1「ISO51200相当」、H2「ISO102400相当」で設定可能です。
今回の結果は、ISO 12800では輝度ノイズが多少みられるものの色ノイズやカラーバランスの
崩れは殆どなく問題なく使える範囲です。
常用ISO感度の上限 ISO 32000では、
輝度ノイズと階調性の低下で高コントラストの部分が潰れてしまう所はありますが、
カラーバランスの崩れや目立った色ノイズは見られないので、
常用ISO感度として十分使う事のできる範囲です。
動体補足性能
設定はAFモード「AIサーボAF」・測距点「中央部9点」・撮影モード「連写H」での撮影です。
EOS 5D MarkWの連続撮影枚数は、通常撮影時には7コマ/秒 、AIサーボAFの場合は約4.3コマ/秒と高速連写が可能です。
今回の作例写真は、AIサーボAFでの撮影なので約4.3コマ/秒の撮影で列車がホームに入ってくる約3秒間、
全部で13コマの撮影をした内の最初の3コマ(上段)最後の3コマ(下段)ずつです。
結果は、作例写真の13コマでは全てのコマにピントが合っていましたが、
その他のシーンでは、人が前を横切るなどした場合、ピントが外れてしまうこともあったので
「AFカスタム設定」で被写体の動きに合わせた設定をすることで、より精度を高めることができました。
階調性能
逆光のシーンでも高い階調性能のおかげで、暗部も黒潰れすることなくしっかり表現してくれています。
これはオートライティングオプティマイザという暗部を明るく補正してくれる機能の効果で
四段階から効き具合を選択することができ、上の作例は「強」で撮影した写真です。
この機能を使えば自然に黒潰れの少ない写真を撮ることが出来るので、
逆光シーンの人物撮影などでも役に立つ機能です。
ISO 8000 SS 1/125 F値 6.3
ISO 800 SS 1/400 F値 5.6
最後に
前モデルからは4年ぶりに満を持して発売されただけあり、画質・高感度性能・AF性能など着実に進化しています。
なかでもAF性能は、前モデルより大幅に進化していて「AIサーボAFV」搭載で7D MarkU譲りの高い動体予測性能が
できるようになっており、動いている被写体をストレスなく撮影することが出来ました。
風景撮影では、新しい処理エンジンのおかげで驚くほどダイナミックレンジが広くなり、
前モデルでは表現の難しかった高コントラストのシーンでも、
自然な表現で撮影することが出来るようになっています。
風景撮影から動体撮影まで、プロレベルでこなせる万能性の高いカメラです。