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シャッター速度優先オート 1/500秒 F5 ISO1600
なんばマルイ店の池田です。
さて今回は久しぶりの商品レビューとなります。
K-3IIが発売されてから、約6年の時を経て、素晴らしいカメラとなっての登場です。
K-3 MarkIIIで私が注目しているところは3点!
@オートフォーカス・連写性能の向上
A高感度性能の向上
Bとにかく見やすいファインダー
今回は以上3点を中心にレビューしていきます。
春爛漫の沿線。桜と菜の花で春を強調するため、鉄道はわずかな隙間に入れる程度の構図で撮影しました。
測距点が増えた事で、このわずかな隙間にAFポイントを選択することができ、
列車が来る前にあらかじめレール付近にピントを合わせ、あとは高速連写で撮影しました。
シャッター速度優先オート 1/500秒 F8 ISO3200
置きピンなので高速連写で撮る必要もないのですが、
手前の桜や菜の花と列車があまり被らないようにしたかったので、念のため連写をしました。
満開の枝垂れ桜のもと、特急列車が走ってきました。
ピントは列車に合わせていますが、AFエリアが広くなったことで、測距点を変えるだけで、撮影も快適になりました。
またこの日は大雨。一応、傘をさして撮影していますが、かなりカメラを濡らしてしまいました。
でも、防塵防滴なので安心して撮影に挑めました。
シャッター速度優先オート 1/500秒 F5.6 ISO1600
この写真はAF性能とは関係ありません(笑)
ペンタックスのカスタムイメージの中に「ほのか」という仕上がり設定があります。
この「ほのか」の色再現が大好きな私。このような春のやわらかい雰囲気にはピッタリです。
他社の仕上がり設定にはない色合いに仕上がります。
絞り優先オート F4.5 1/8秒 ISO6400 絞り優先オート F4.5 1/30秒 ISO25600
写真左、いきなりISO6400で撮影。シャッタースピードは1/8秒。
5.5段分の手ブレ補正効果がありますので、これくらいの低速シャッターなら手ブレの心配はほぼありません。
実際にはもう少し低感度で、1/3秒で撮影したカットもありましたが、ブレてませんでした。手ブレ補正も強力です。
さて本題の高感度耐性ですが、拡大してみるとノイズの発生は見られますが、
この写真をご覧いただいても目立ってないのがお分かり頂けると思います。
ISO6400は常用で使えるレベルだと感じます。
写真右、ISO25600で撮影。かなり高感度での撮影です。
かなりノイズは目立ち始めましたが、常用とまでは行かないものの、使えるレベルだと思います。
ノイズは出ていますが、カラーバランスは大きく崩れることなく、
ISO25600である事を感がえると十分な画質をキープしてると言えるでしょう。
絞り優先オート F11 1/60秒 ISO400
鉄道だけではありません。
ペンタックスのカメラは自然風景撮影にも最適です。
風景寄りのカスタムイメージ(仕上がり設定)が多く、撮影条件に応じて色々変えることができます。
解像感も高く、降っている雨粒、桜の花びらまでしっかり描写されています。
また、防塵防滴で雨や雪に強いのも頼もしいです。
今回はリコーから、2018年4月20日に発売されました
PENTAX K-1MarkU
の魅力を実写を含めてご紹介します。
ISO感度性能
(左)こちらの写真の中央部分を等倍で拡大トリミングして比較します。(中央)ISO 25600 (右)ISO 51200
今回のテスト結果では、ISO 51200まで常用感度で使用することができる範囲で、
ISO 102400になると高感度ノイズが出てくるものの許容範囲内で緊急時には使うことができるといった結果です。
前モデルK-1の高感度テストと比較すると、常用感度がISO 25600⇒ISO 51200と一段分上がっており、
新たに搭載されたアクセラレーターユニットの効果を感じることが出来る結果になりました。
ISO 25600
日中に高感度で撮影した場合でも、多少のノイズ感は出てくるものの色の再現性はとても高く、
薄暗いシーンでも立体感を感じる写真を撮ることが出来ます。
リアル・レゾリューション・システム
リアル・レゾリューションとは撮像素子をズラしながら連写した4枚の写真を合成して解像感を高めるといった機能です。
これまでのリアル・レゾリューションは三脚に据えて撮影する必要がありましたが、
K-1MarkUから手持ちで撮影できるようになったのでテストを行いました。
(左上)こちらの写真を等倍で拡大してトリミングを行います。(右上)通常撮影
(左下)三脚使用 リアル・レゾリューション (右下)手持ち リアル・レゾリューション
新たに搭載された、手持ちでのリアル・レゾリューションは、
三脚を使用したリアル・レゾリューションの解像感には及ばないものの通常撮影と比較すると、かなり解像感がアップしています。
手持ちリアル・レゾリューションの撮影中、多少身体が揺らいで構図がブレてしまっても、不自然な重なりが起きることは、
ほとんどなく従来のリアル・レゾリューションよりも格段に撮影しやすくなっています。
AF性能
素早く動き回るニホンザルを「AF-C+測距点中央部9点+連写約4.4コマ/秒」で撮影した内の2コマです。
前モデルK-1と比べると被写体を判別する能力がアップしており、メインの被写体と背景が似た色のシーンであっても、
背景に引っ張られることなく被写体にピントを合わせ続けてくれました。
ISO3200 SS 1/640 F5.6
今回マークUを実際に使う前は
「外観もそんなに変わらず、基板に新たにアクセラレーターユニットがついただけで、
そんなに大きく進化していないマイナーチェンジモデル」そう考えていました。
ですが2年程前に実写レビューの為に前モデルPENTAX K-1を使用した時と比べると、
高感度性能やAF性能といった、軸の部分が大きく進化しており格段に撮影しやすくなっていました。