下取り サービス
店頭受け取り・ 予約サービス
店舗情報
買取品を選ぶ
マイページは こちら
シャッター速度優先 1/1000秒 F10 ISO1600 219mm プロビア
X-T4と同じオートフォーカス性能になったという事で、動く被写体を撮影してみました。
AFモードをAF-C、フォーカスエリアをゾーンにセットして、高速連写を利用して撮影しています。
モノトーンの世界の中での撮影でしたが、オートフォーカスが迷うようなことはなく、しっかりと追尾してくれました。
シャッター速度優先 1/1000秒 F5.6 ISO1600 291mm プロビア
通過する新幹線を「後追い」で後ろ側から撮影しています。
設定は1枚目と同じく、AFモードはAF-C、フォーカスエリアはゾーンです。
後追いでの撮影は、最後尾車両が顔を出すタイミングにすぐさま反応してレリーズする必要があります。
しかし、正面からやって来る被写体を撮影するよりもオートフォーカスが迷ったり、被写体の追尾が遅れたりすることが多くあります。
こちらのX-T30 IIはその点、問題なく被写体を捉えることができました。
小型軽量のボディでここまでのAF性能を発揮してくれるので、本当に使える1台だと思います。
絞り優先 F5.6 1/3秒 ISO3200 39mm クラシッククローム
暗い室内で撮影した1枚で、シャッタースピードは1/3秒です。もちろん手持ち撮影です。
X-T30 IIにはボディ内手ブレ補正機能が搭載されていませんが、
この日使用したXF18-55mm F2.8-4にはレンズ側に手ブレ補正機能が搭載されていますので、
低速シャッターでもブレずに撮影することができます。
絞り優先 F8 1/200秒 ISO400 23mm ベルビア
フジフイルムのXシリーズは発色の良さから、風景写真家の方に人気があります。
ということで、冬景色を撮ってみました。手前には霧氷、奥の山々には雲がかかり幻想的な風景となっています。
曇天で色の少ないシーンでは、その良さは隠れてしまいますが、それでも冬らしい1枚に仕上げることができました。
ここに朝陽や夕陽が当たれば、最高だったと思います。
絞り優先 F7.1 1/38秒 ISO400 25mm クラシックネガ
まとめ
カメラの大きさからは想像もつかないほどの仕事をやってくれました。
特にオートフォーカス性能の進化には驚きました。
高速で走行する新幹線を撮影しても、ほぼ失敗することなく追尾してくれる実力はホンモノです。
また、人気のフィルムシミュレーション「クラシック ネガ」の搭載は、写真表現の幅が広がるだけでなく、
撮る愉しみを与えてくれます。
なお、ファインダーはフラッグシップ機のX-T4より小さいですが、
比較をしないとわからないレベルですので、X-T30 IIからスタートする方には特に問題はないと思います。
XF16mm F1.4 R WR シャッタースピード1秒 ISO800
改めて、X-T4の大きな魅力はカメラボディに手ブレ補正機能が搭載された事にあります。
その補正効果は最大で6.5段相当とかなり強力です。ちなみにX-H1は最大で5.5段です。
ボディに手ブレ補正機能が搭載された事で、ブレ補正機能が搭載されていないレンズを使用する際に、
大きなアドバンテージとなります。
まずはシャッタースピード1秒で撮影。もちろん手持ち撮影です。
1秒までシャッタースピードを落とすと、水の流れをキレイに表現することができます。
この写真サイズで見ると、ブレてないように思いますが・・・。
ピントを合わせた画面手前から中央部分を拡大してみます。(右)
結果、わずかですがブレてました。その他のシーンでも手持ちシャッタースピード1秒で撮影しましたが、すべて手ブレしていました。
もちろん、撮影者の技量にも寄ると思いますが、私の力では止めることができませんでした。
なぜ1秒という低速シャッターでテストするのか。
それは、すでに発売されている某社のカメラで撮影すると、失敗はあるものの手持ち2秒が可能で、
1秒であればほぼ確実に手ブレせずに撮影できていました。
XF16mm F1.4 R WR シャッタースピード1/2秒 ISO1600
ほぼ同じ場所で、今度は1/2秒で撮影した写真です。
このシャッタースピードでもギリギリ、水の流れをキレイに表現できます。
この写真も手前から中央部分を拡大してみます。(右)
結果は手ブレすることなく撮影することができました。
1/2秒だと一気に成功率が高くなり、ブレを気にせず撮影することに専念できます。
XF16mm F1.4 R WR シャッタースピード1/15秒 ISO800
苔むした岩の上に、手を広げたように生えていた植物。
この植物にピントを合わせて、X-T4のバリンアングル液晶を活用してローアングルで撮影しています。
シャッタースピードは1/15秒です。
渓流の中に入って撮影していますので、深くしゃがむ事が出来ず不安定な体勢での撮影です。
そんな状況でも、強力な手ブレ補正機能は撮影をアシストしてくれます。
これまでテストした1秒や1/2秒と比較すると1/15秒は余裕のあるスピードですが、
体勢が悪いとまだまだブレやすい危険な領域です。
XF16mm F1.4 R WR シャッタースピード1/7秒 ISO1600
渓流沿いで見つけた大きな栃の木。
この写真もローアングルで撮影しています。シャッタースピードは1/7秒です。
渓流でもないので、スローシャッターにする必要もないのですが、太陽をクロスにするために絞りをF16まで絞り込んでいます。
そのため、このような日中でもISO感度は1600です。
できる限り感度を上げずキレイな画質をキープし、尚且つ手ブレしにくいシャッタースピードとなる感度がISO1600だった訳です。
XF16mm F1.4 R WR シャッタースピード1/30秒 ISO160
大山より大きく場所が変わりまして、同じ鳥取県にある浦富海岸の夕景です。
シャッタースピードは1/30秒。このくらいのシャッタースピードでしたら、
手ブレ補正機能がなくても何とか手持ちでも手ブレせずに撮影できるシャッタースピードですが、
でもやっぱり手ブレ補正機能があれば安心。
この程度のシャッタースピードなら何の心配もなく撮影できます。
X-T3よりわずかに大きくなったボディに搭載された手ブレ補正機能。
単焦点派の方にとっては待ちに待ったカメラではないでしょうか。
今回のテストでは手持ちでシャッタースピード1秒は無理でしたが、1/2秒ではしっかり止まることが確認できました。
1/2秒で止まるという事は、1/4秒や1/8秒ではほぼブレないと言っても過言ではないでしょう。
(右)ピントを合わせた画面手前から中央部分を拡大してみます。
XF35mmF1.4 R F2 S.S 1/4000秒 ISO 800 グレインエフェクト 弱・大
これまでも富士フイルムは様々なフィルムシミュレーションを用意してユーザーを満足させてきました。
カラーフィルムの再現となると、特にリバーサルフィルムを模した「ベルビア」「プロビア」「アスティア」の色調の豊かさが素晴らしいです。
しかし、多くの方が想像する「フィルム写真」というと、もっと淡く、懐かしさを感じるようなものではないでしょうか?
その点今回の「クラシックネガ」は「フィルムのSUPERIAを再現した」とだけあって、撮って出しからマジでフィルム。淡い。
これが撮って出しででる幸せ。
特にこの葉っぱの緑色の再現に惚れ惚れしました。
XF35mmF1.4 R F2.8 S.S 1/60秒 ISO 1000 グレインエフェクト 強・大
フィルム写真が持つ独特の粒状感を再現することで好評だった「グレイン・エフェクト」の機能が進化しました。
これまでは強度「強」「弱」の2段階で調整できましたが、粒度を「大」「小」と設定できるようになり、
計4種類のグレイン・エフェクトを使用することができます。
私は粒度「大」がまさにISO400のフィルムで撮ったような粒子感でとても気に入りました。
グレイン・エフェクトに対する富士フイルムのこだわりは相当なもので、本物のフィルムと同じように明るいところは粒子が少なく、
シャドウ部分にはほどよく粒子が乗るようになっています。
Photoshopなどで加工して粒子を乗せることもできるのですが、やはりグレイン・エフェクトの表現が圧倒的です。
XF35mmF1.4 R F2 S.S 1/350秒 ISO 800 グレインエフェクト 弱・大
「神レンズ」とされるXF35mmF1.4 Rには「オートフォーカスが若干もっさりしている」という弱点がありますが、
X-Pro3のセンサーはX-T3と同じ X-Trans CMOS 4で、オートフォーカスが高速で正確なため、その弱点が解消されます。
爆速とまではいきませんが、ノンストレスで撮影できるレベルに感じました。
暗いところも迷わない。
シャッターチャンスは逃さない。
XF35mmF1.4 R F16 S.S 1/3秒 ISO 160 グレインエフェクト 弱・大
今回は富士フイルムが想定しているであろう撮影スタイル、基本液晶は確認せず、ほとんどファインダーのみで撮影を続けました。
X-Proシリーズ伝統のOVFは撮影範囲外も見れるのでスナップショットに最適ですし、
EVFに関してもかなり綺麗になり、タイムラグもほとんどありません。
撮影した写真をファインダー内に表示する設定にしていましたので、液晶を確認する必要もなくバシバシ快適に撮影できました。
しかし気を付けなければならない点もあります。
ファインダー内での写真確認は画面が小さいため、実際よりガチピン(ピントが合っている)かつ、ブレてないように感じるのです。
手持ちで撮影して、結構イケるやん!と思ったのですが、帰って拡大して確認すると建物部分が少し手振れしていました。
こういった場面ではやはりX-H1の手振れ補正が頼もしいですね。
XF35mmF1.4 R F6.4 S.S 1/350秒 ISO 800 グレインエフェクト 弱・大
他のカメラに比べて撮影者へ要求される比重が大きいかもしれません。
しかし逆に言えば、デジタルカメラなのにマニュアルのフィルムカメラで撮っているような楽しさがそこにあります。
家に帰ってから、これは狙い通りうまくいったとか、これは失敗したとか一喜一憂をしたのは、
まるでフィルムが現像から上がってきたときのようでした。
先ほどは考えて撮らなければならないと言いました。
でもX-Pro3は私にこう語りかけてくるのです。
「とにかく撮って、失敗もして、私と一緒に成長すればいいんだよ」と。
軽くてタフなボディなので、カバンに入れて撮りたい時にスッと出して撮るも良し、じっくり構えて狙うのも良し。
X-Pro3を持った時の質感の素晴らしさ、撮って出た写真の美しさがとにかく撮りたい気にさせるのです。