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絞り:F4 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100 使用機材:LUMIX GH6 + LEICA DG 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH.
処理能力が約2倍(S1Hと比べて)に向上したとされる新エンジン。
AFの早さ、追従性、正確性が従来機よりも格段に進化しております。
LUMIX S5を触ったときもAFは十分優秀だと感じましたが、ハッキリ言ってGH6のAFは快適さが段違いです。
筆者は自動認識AFをほとんど使用しないのですが、今回試してみたところ、
ほとんどの場合で自分の撮りたいものにAFを合わせてくれました。
認識アルゴリズムが非常に優秀なのでしょう。
(左)絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100 使用機材:LUMIX GH6 + LEICA DG 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. (右)(←ハイレゾモード 通常撮影→)
【ハイレゾ撮影の検証】
手持ち撮影でなんと約1億画素のハイレゾ撮影ができます。
↓がハイレゾ撮影したテストショットです。(ブログ用に画質を落としています)
ここだけモニター上で見る分には正直あまり違いはわかりませんが赤枠部分を拡大して、通常撮影と比較すると驚きました。
これはすごい。
通常撮影に比べると、明らかにシャープになり、これほど拡大しても壁の質感がわかるほどリアルに描写されていますね。
合成するので動きものには不向きですが、風景写真を鮮明に撮る、芸術作品などのブツ撮りをするといった使い方はもちろん、
トリミング耐性がすごいので、「もっと遠くを撮りたいけど望遠レンズがない」なんて時にも使えそうです。
絞り:F7.1 / シャッタースピード:1.6秒 / ISO:100 使用機材:LUMIX GH6 + LEICA DG 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH.
【5軸7.5段の手ブレ補正と高感度耐性で夜も楽々】
露光時間を長くして車のライトを流すこともできます。
焦点距離にもよるでしょうけど、シャッタースピード1秒は楽にこなせるように感じました。
三脚なしでもスローシャッターの楽しさを味わうことができます。
これはちょっと衝撃。
絞り:F3.2 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:1600 使用機材:LUMIX GH6 + LEICA DG 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH.
こちらは壁にピントを合わせたもの。それにしても、赤の色が綺麗ですね。
絞り:F4 / シャッタースピード:1/13秒 / ISO:100 使用機材:LUMIX GH6 + LEICA DG 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH.
これはGH6に限ったことではないですが、LUMIXの色やコントラストの付き方が素晴らしいですね。
特に感じたのはオートホワイトバランスが良いです。
太陽光だろうが、人工光だろうが、変な色の転び方せず自然に写してくれます。
動画のイメージが強いシリーズの最新機種ですが、ご覧の通り静止画もすごいです。
ユーザーのことを考えつくしたダイヤル配置やモニター機構。
そして進化したオートフォーカス、手ブレ補正など、特に私は夜撮影での頼もしさが印象的でした。
もちろん動画性能のインパクトもすごいので、後日動画編もお送りいたします。
カメラのナニワ京都店 阿部
シャッター優先オート 1/500秒 F6.3 ISO4000 AF-C 3D-トラッキング
大雪の中、ホームに入線する列車。
スピードはそれほど速くありませんが、大雪の中でもしっかりと列車を捉えてくれました。
AFモードはAF-Cで測距エリアはZシリーズ初搭載の3D-トラッキングです。
大雪の場合、オートフォーカスで撮影すると、手前の雪にピントがあってしまい被写体のピントが甘くなる場合も多々あります。
特に望遠レンズで撮影した場合は手前の雪にピントが行ってしまいやすいようです。
しかし、中望遠から標準域または被写体との距離が近い場合には、新しく搭載された被写体検出機能がしっかり働き、
失敗なく撮影できるように感じました。
シャッター優先オート 1/500秒 F6.3 ISO1600 AF-C 3D-トラッキング
雪煙を巻き上げて高速で通過する特急列車を後追いで撮影。
設定はAF-C、3D-トラッキングです。
雪煙でこれだけ霧のかかったような視界の悪い状況でも、オートフォーカスには狂いはありませんでした。
この写真を見た時に、少々驚きました。
シャッター優先オート 1/4秒 F6.3 ISO3600 AF-S シングルポイントAF
被写体までの距離が遠かったので、カメラメニューでクロップし、望遠効果を得ています。
もともとの画素数が4571万画素ありますので、DXに変更しても約1900万画素。大きなプリントにも耐えられる画質となっています。
残像感のないリアルライブビューファインダーのおかげで、1/4秒という超低速シャッターでも流し撮りを成功させる事ができました。
ミラーレス一眼で動きものを撮影する場合、ファインダーは本当に大切です。
シャッター優先オート 1/30秒 F6.3 ISO25600 AF-C 3D-トラッキング
闇夜を駆け抜ける寝台列車。
かなり暗いシーンでしたが、高感度性能にも助けられ、何とか写真として残すことができました。
AF-Cの3D-トラッキングで撮影しようとするも、コントラストAFに切り替わり、AFスピードが遅くなり、
どうしようか悩んでる間に列車のライトが見えてきました。
そのままの設定で連写で撮影しましたが、意外と成功写真が多かったです。
装着するレンズにもよると思いますが、夜など暗いシーンでの流し撮りは置きピンの方が間違いと思います。
Z9と言えど、さすがに限界はありますので……。
シャッター優先オート 1/1000秒 F6.3 ISO720 AF-S シングルポイントAF
少し雰囲気を変えて「ゆる鉄」風に撮影してみました。
河川敷で逆光に輝く葉っぱを前ボケにして、左上のスペースに列車を入れるフレーミングで撮影してみました。
近くに踏み切りはなく、列車がいつ来るかわからない状況でしたが、ファインダーを覗いて神経を集中して待ちました。
そして列車が現れた瞬間に連写でシャッターを切り、列車の位置がベストポジションのものを選びました。
秒間20コマの連写性能だと、このようなわずかな空間でも数カット得ることができるのでありがたいです。
そして、シャッターを切った瞬間にタイムラグなく反応してくれるのはフラッグシップ機ならではです。
まとめ
ニコンの「本気」を感じさせてくれる1台でした。
特にオートフォーカス性能とファインダーは素晴らしく、AF性能はZ7II やZ6II よりワンランク、いやツーランクぐらい上の性能だと感じました。
とにかく追尾性能が抜群で、動く被写体を撮影する上で安心して使えました。
今回は被写体認識としては鉄道のみでしたが、次は他の被写体でも試してみたいです。
ファインダーは私の中でとても重要と感じていて、Zシリーズに共通して言えることはファインダーが大きくて見やすいのが魅力だということ。
その中でも特にZ9は残像感のない新しいファインダーになっていて、連写時でもストレスを感じることなく撮影できます。
カタログ上の数値だけに惑わされないよう注意が必要です。
他にも魅力たっぷりのカメラですが、1つ言えることは「Z9は動く被写体を強く意識したカメラ」であることです。
もちろん風景やポートレートも撮れますが、動きものに弱いというミラーレス一眼の欠点を完全に克服したと言っても過言ではないでしょう。
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200mm 1/100 F4 ISO100
今回はソニーのフルサイズEマウントレンズFE70-200/F4 G OSSをご紹介します。
今回はソニーα7IIIでの作例をご紹介します。カメラの総重量は1400gほどになりました。
一般的に200mmでの望遠撮影は手ブレが起きやすいので、
手持ちの場合はシャッタースピードなどをしっかりと設定します。
200mm 1/160 ISO100
最短撮影距離は広角側1メートル・望遠側で1.5メートルほどですが、それほど無理して近寄る必要はないのではないでしょうか。
200mm 1/125 F4.5 ISO400
87mm 1/100 F4 ISO1000 露出補正+1
200mm 1/100 F11 ISO1000 露出補正-1
望遠レンズの特性はF値を絞り込んでもある程度ボケを表現出来ることです。
背景に何を入れるかによって写真の印象がぐっと変わってきます。
FE70-200/F4 G OSSを使用してみて
ソニーEマウント系レンズはニコン・キヤノンと比べると歴史が浅く種類も少ないですが、
「Gレンズ」や「ZEISSレンズ」を中心に高画質で使用感の良いレンズを多数展開しています。
今回ご紹介した「 FE70-200/F4 G OSS」は望遠ズームレンズの中でも非常に汎用性の高い一本ではないかと思います。
168mm F2.8で撮影 168mm F8で撮影
168mm F2.8で撮影分の拡大画像 168mm F8で撮影分の拡大画像
70-200mm/F2.8のレンズと言えば、キヤノンやニコンなどからも発売されている定番中の定番レンズで、
風景写真からポートレート、そして動く被写体など、さまざまな分野で活躍する1本です。
もちろんフルサイズ一眼レフ対応です。
前モデルよりかなり高級感が増しており、大三元レンズの名に恥じないつくりになっています。
三脚座はアルカスイス互換のクイックシューに対応しており、より便利になりました。
まずは、描写力のチェックから。
開放でF2.8でも、それなりの描写力をもっていますが、やはり少し絞ることでかなり解像感が高まりました。
F8で撮影した2枚目の写真はとてもシャープでコントラストも高く、満足できる画質を得ることができました。
絞り優先オート F8 154mmで撮影
こちらも琵琶湖での1枚。ズームレンズではつきものの歪曲収差ですが、この焦点距離では発生していません。
水平線がまっすぐに描写されています。
ワイド端、テレ端では細かい収差チェックを行っていませんが、撮影時にはまったく気になりませんでしたので、
歪曲収差はほとんどないと思って良さそうです。
絞り優先オート F4 200mmで撮影
朝陽と桜を絡めた1枚です。ここでご覧頂きたいのは、逆光耐性です。
この日は少し霞んでいて、光線が強烈という状況ではありませんでしたが、
日の出からかなり時間が経過して撮影しています。
それでいてゴーストは完全の抑えられており、フレアもごくわずかといった感じです。
これがeBANDコーティングと新しい光学設計の実力なんでしょう。
そしてもうひとつ。開放のF2.8から1段絞ったF4で撮影していますが、太陽の形はしっかり円形を保っています。
今では円形絞りは当たり前のようになってきましたが、このレンズにもちゃんと採用されています。
絞り優先オート F2.8 200mmで撮影
今回の進化点の中でも大きな魅力でもある最短撮影距離の短縮です。
前モデルから0.35m短縮され、0.95mとなり最大撮影倍率も1:6.1と、
花の撮影などでもかなり使えるようになりました。
F2.8のボケはやはりキレイです。後ボケだけでなく前ボケも大きくてキレイです。
そしてピント面もとてもシャープで花が浮いているかのような表現ができます。
シャッタースピード優先 SS1/800秒 200mmで撮影
山に囲まれた田園地帯を走る若桜鉄道。
この写真は、この1枚だけを撮ったのではなく、ずっと列車を追いかけながら撮影したうちの1枚です。
他の写真もすべてピントが来ていました。
今年の春に発売されたタムロンのレンズすべてに共通することですが、本当にオートフォーカスが速くて快適です。
私は日頃、キヤノンの純正レンズを使用していますが、超音波モーター(USD)による静かなAFとスピード、
精度にはストレスを感じることはありませんでした。
オートフォーカスも大きく進化していると実感しました。
このレンズは本当にコストパフォーマンスに優れたレンズです。
純正レンズにこだわる方も多いですが、自信を持ってオススメできる1本です。
いつものなら1つくらいは欠点を書くのですが、今回使用するなかでは欠点という欠点はありませんでした。
それくらい良いレンズです。皆さまには大口径レンズの魅力をぜひ味わっていただきたいと思います。
きっと写真が上手くなるはずです。
F1.2 1/800Sec. PEN-F
今回はマイクロフォーサーズ用大口径標準レンズ、オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」をご紹介します。
M.ZUIKO PROシリーズと云えば堅牢な防塵防滴仕様と際立った光学性能が一番のセールスポイントかとは思いますが、
このM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROのもうひとつの「売り」は開放付近での程好いにじみ。
実はマイクロフォーサーズ用の25mmレンズはオリンパス・パナソニック両社共出来の良い物ばかりでして、
F2.8以上に絞れば「どれだって良くないか?」とさえ感じてしまうものでして・・・
そんなワケで、今回は絞り開放メインで撮影しております。
船のキャビンあたりにAF合焦させたかったのですが、この時は合焦不能となりましてMFに変更。
こんな時、クラッチフォーカス機構であればファインダーから目を離すことも無く一発切り替えが可能です・・・
一発でAFで決めたかったんですけどね。
船体だけでなく、背後も一枚ヴェールがかかったような淡いにじみが見て取れます。
F1.2 1/16000Sec. PEN-F ほんのり周辺光量落ち
真昼間でも電子シャッターが使えると、安心して絞り開放を使えます・・・とは云いながら、
実はPEN-Fの電子シャッター最高速は1/16000Sec.。
流石に上限いっぱいでした。
E-M1 MARKIIであれば1/32000Sec.まで使えるのですが、
モノクロプロファイルやらカラープロファイ等々の機能を使いたくなるかも知れないと思って
今回はPEN-Fをチョイスとなりました。
ハンドグリップ込みでの全備重量は余裕で1kg未満。腰痛もちでも楽しめる重量です。
F1.2 1/320Sec. ASA4000 モノクロプロファイル
ちょいと粒状感を出したモノクロなら、カラーほどはノイズが気にならない・・・かも。
しかも大口径レンズとなれば、感度をガツンと上げて手持ち撮影で楽しめます。
F1.2 PEN-F
カタログスペックでは最短撮影距離0.3mとなっておりますが、感覚としてはも少し寄れてるんじゃないか?
と云った印象。私物のパナライカ25mmF1.4よりも寄れるな・・・と感じながら撮影しておりました。
F1.2 PEN-F 前ボケも問題なし
今回使用したM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO、堅牢性を要求される「PROシリーズ」
レンズだけに小型軽量ち云い切れるかどうか微妙な質感のレンズですが、
マイクロフォーサーズ界においては寄れる大口径標準レンズとして絶対的な魅力を振り撒いています。
ここしばらく調子に乗ってるフルサイズミラーレスブームなんてしゃらくせぇぜ!
なんてお感じの方に是非ともオススメしたいレンズでした。
F1.2で撮影
今回は、2018年1月発売予定の新製品レンズ「オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」を試す機会がありましたので、
その使用レビューをお届けしたいと思います。
このレンズは、「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」と同じように、
「美しくにじむボケ」と「高解像度」の両立ということをコンセプトに開発されたレンズです。
まずは「美しくにじむボケ」を試してみました。
ピント面は実にシャープで、アウトフォーカス面にかけては、滑らかでやわらかく美しいボケを実現しています
。ボケの質が本当にキレイで、ボケているアウトフォーカス部分にざわつきは感じられず、これが「美しくにじむボケ」なんだと実感いたしました。
F1.2で撮影 F2で撮影
絞りによるボケの変化を見てみました。
F1.2で撮影した写真のボケは大きく、背景の円形のボケは周辺がにじみ、このレンズならではのボケ味が表現できました。
F2で撮影した写真のボケは少し硬い印象になりますが、それでもキレイな円形を保ち、ピント面のイチョウの葉っぱはF1.2よりシャープになりました。
撮影する被写体や状況に応じて、絞りを変えてみるのも良いでしょう。
F1.2で撮影
このレンズは17mm(35mm換算34mm相当)という準広角レンズですので、開放F値での周辺光量落ちがないか撮ってみました。
結果はご覧のように、周辺光量落ちは見られず、ただただこのレンズの抜けの良い描写力だけが伝わってくる1枚となりました。
白の階調もしっかり描写されており、青空も気持ちの良いキレイな発色です。
カメラの仕上がり設定(ピクチャーモード)もスタンダードのナチュラルで、PLフィルターも使用していません。
もちろん画像加工はしていません。JPEGの撮って出しのデータで、この仕上がりです。
レンズ性能だけでなく、改めてE-M1 MarkIIの良さも感じました。
F1.2で撮影 F8で撮影
上の2枚は逆光耐性をテストするために撮影した写真です。
開放絞りのF1.2で撮影した写真は、太陽の位置が高いにもかかわらず、ゴーストは発生することなくヌケの良い1枚となりました。
また太陽の形がはっきりと描写されたことには、少し驚きました。
そしてF8で撮影した写真ですが、これは太陽の光をクロスにしようと思い、絞り込んで撮影しました。
絞るとなぜかゴーストが発生。
しかし、嫌味のあるゴーストではなく、ある意味これくらいのゴーストは出て当たり前ではないでしょうか。
逆に、この状況でもコントラストの低下もなく、これだけの描写をしてくれれば十分だと思います。
F1.2で撮影
17mm(35mm換算34mm相当)という画角とF1.2という明るさは、夜のスナップ写真には最適です。
私はスナップ写真が苦手ですので、上のような写真しか撮れませんが、F1.2という明るさから、
手持ち撮影でもバンバン撮影でき、また街の光をキレイにボカすこともできます。
背景の光のボケが「にじむボケ」になっています。
「美しくにじむボケ」と「高解像力」はしっかり実感できました。
オリンパスさんのこだわりがぎっしり詰まったレンズだと感じました。
このM.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PROの登場で、25mm、45mmと合わせてF1.2のPROレンズが3本揃いました。
こだわりのボケの質と高解像度も同じような感じです。
あとは、撮影する被写体に合わせて選ぶだけです。
今回の17mmは街スナップなどに、25mmはスナップから人物写真まで幅広いシーンで活躍しそうです。
そして45mmはポートレートや花の撮影にオススメです。
オリンパスのPROレンズにはF2.8通しのズームレンズもありますが、さらに上を求めるなら単焦点のPROレンズが最高です。
F1.4 1/8000Sec. F8 1/500Sec.
今回レモン社銀座店からご紹介するのは、SONY Eマウント用大口径単焦点レンズ「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA SEL35F14Z」です。
高度非球面レンズ(AAレンズ)1枚を含む3枚の非球面レンズを使用し、
当然ながらZEISSのお家芸「T*コーティング」を施したヌケの良い大口径レンズですが・・・流石にちょっと大きいですね。
本気度の高い方限定でオススメしたいレンズです。9枚羽根円形絞りの採用でボケも良好です。
いざボディに装着してAFチェックをすると、AFは特別速いワケではないと云うのが率直な印象でしたが、
スナップ・風景・ポートレートであればまず問題は無いレベルだと思います。
SONYさんからは同じ焦点距離の単焦点レンズとしてゾナーFE35mmF2.8が出ているので、今回は絞り開放をメインに撮影してみました。
又、敢えて周辺光量補正はOFFにしています。
良い感じに周辺光量がしっかり落ちてくれました。光量落ちは大きい方ですね。背景の雲もふんわりとボケています・・・が、
さすがに真夏の日中絞り開放は厳しいかったです。
同じアングルで絞ってみると・・・
さすがにシャッキリした仕上がりになりますが、多分ゾナーFE35mmF2.8の方がシャキシャキ感は強いのでは?と云う印象です。
F1.4 1/8000Sec. F1.4 1/2000Sec.
仔細に見ると、白部分の色収差が開放では感じられましたがF2程度に絞るとかなり軽減します
F1.4 1/6400Sec. F1.4 1/8000Sec.
無限遠で絞り開放と云う意地悪な条件で。さすがに周辺部は緩くなります。
F1.6 1/640Sec.
微妙なF値になっているのはうっかり絞りリングをズラしてしまったからですが、
夏の日陰のちょっと涼やかな気分は表現できてるような気が・・・33度くらいありましたけど。
F8 1/500Sec.
光量落ちカットが多かったので、しっかり絞った画を一つ。
開放時の光量落ち・発色のグラデーションは無くなり、全面で均質・安定した発色が得られます。
大口径・ちょっとふんわり・絞っても硬過ぎない画等々をご希望の方は、是非ともご一考いただきたいレンズでした。
150mm(240mm相当) 205mm(328mm相当) 600mm(960mm相当)
このレンズの魅力は何と言っても600mmという焦点距離! これはフルサイズ機での話で、
APS-Cサイズのカメラに装着すればキヤノンなら1.6倍、ニコンなら1.5倍の焦点距離相当の画角になります。
ちなみにキヤノンのAPS-Cサイズ機に装着すると、35mm換算で240mmから960mm相当。ニコンのAPS-Cサイズ機(DXフォーマット機)に装着すると、225mmから900mm相当になります。
フルサイズ対応レンズですので、もちろんフルサイズ機に装着するのも良いのですが、APS-Cサイズ機に装着することで、さらに超望遠レンズの世界を楽しむことができます。
今回はこのレンズをキヤノンEOS7D MarkUに装着して風景、鉄道などを撮影してきましたので、写真とともにこのレンズの魅力をご紹介していきたいと思います。
それでは、まずは150-600mmの画角比較から。
琵琶湖で撮影した朝陽の写真です。ズーム幅が広いのでバリエーション豊かな表現が可能です。
150mm側では従来の写真が撮れ、600mm側では超望遠ならではの大迫力の太陽を撮ることができました。
ここで画角以外に見ていただきたいのが、ゴーストやフレアがない事!太陽が少し雲に隠れているとは言え、かなり光線の強い状況です。
それでいてこの描写。タムロン自慢のeBANDコーティングの実力なんでしょう。
600mm(960mm相当)で撮影 600mm(960mm相当)で撮影
前モデルもUSD(超音波)モーターを採用をしておりオートフォーカスは十分速いと感じていたのですが、新しい150-600mm(A022)はさらに進化をしていました。
またオートフォーカスが速いということは、動いている被写体の追従性能も上がるということで、飛行機や鉄道、野鳥やスポーツなど色んなジャンルで活躍できると感じました。
高速でやって来て、高速で走り去って行く特急列車。ともにカメラの設定はAIサーボ(他社ではAF-C)にセット、被写体を追従するようにして連写で撮影しました。
ここでは、それぞれ1カットしか掲載しませんが、どの写真もピントはバッチリでした。動きものにもしっかり喰いつくAF性能、そして瞬時に合焦するAFスピードは文句なしに使えます。
428mm(684mm相当) 1/25秒 ISO1600で撮影
手ブレ補正について。
最大手ブレ補正効果は約4.5段(VCモード3使用時)と超望遠レンズを使用する方にとっては、手ブレ補正の強化は嬉しい限りです。
前モデルの手ブレ補正効果は公表されていないものの、約1段程度はアップしているような感じです。
どれくらい効果があるのか、これも鉄道を被写体にして撮影してみました。
フィルム時代のまだ手ブレ補正機能がなかった頃は、手ブレしない安全なシャッタースピードは1/焦点距離と言われてました。
その法則からするとこの写真は1/684秒以上のシャッタースピードが必要という訳です。
しかし、どうでしょうか。1/25秒というかなり危険な領域での撮影ですが、まったくブレませんでした。
もちろん手持ち撮影です。4.5段分の補正効果は本当でした(笑)
250mm(400mm相当) ISO200 F11 1/400秒で撮影
画質について。
デジタル一眼は日々進化を続けており、その性能を引き出すためにはレンズの光学性能も重要になってきました。
前モデルの画質が悪かったとは思わないのですが、その後シグマが同じ焦点距離のレンズを発売したこともあって、
タムロンも光学設計を改良してさらに良いレンズにして発売してきました。
琵琶湖の対岸に見えた伊吹山を撮影しました。
直線距離で何十キロと離れている山で、少し霞みのかかった状況ですが、山の稜線まできっちりと描写されています。
600mm(960mm相当) ISO800 F10 1/500秒で撮影
これぞ超望遠レンズで撮りました!という写真です。望遠レンズならではの圧縮効果により、おもしろい写真に仕上がりました。
1枚の写真に3本の列車を入れることができるのは、600mmレンズのおかげです。
最後にまとめとしまして、タムロンのカタログやホームページでうたっているように、オートフォーカス性能と手ブレ補正機能には大きな進化を感じました。
オートフォーカスについては、上でも書きましたように純正レンズを使用しているかのような感覚で撮影できました。
ニコンにはAF-S200-500/5.6E VRという同じような焦点距離のレンズがありますが、
キヤノンからは発売されていませんので、キヤノンユーザーの方には嬉しい一本だと思います。