焦点距離70mm・絞りF8・シャッタースピード1/100・感度ISO500
筒が長い望遠レンズでは特性上、仕方がないことですが開放F2.8では口径食による点光源の歪みが大きく見られます。
この場合は、少し絞ってF5.6ほどから、気にならないほどになります。
ただ、F値によっては8枚羽の影響で8角形のボケになることもあります。
以上、今回このレンズを使用して、ボケ味に関しての不満は多少あるものの、
開放絞り値F2.8から解像度が非常に高い写りを考えたら、たいへん満足のいく望遠レンズでした。
また、インナーフォーカス方式ということもあり、オートフォーカスのスピードも早く、
ピント精度も高いことから動体の撮影もバリバリこなせ、
風景から動き物まで様々な撮影シーンで活躍してくれるオールマイティーなレンズです。
キヤノンからは同じ焦点距離のEF70-200mm F4L IS USM というレンズが出ています。
どちらのレンズも描写性能が高く定評のあるレンズですが、EF70-200mm F4L IS USMと比較すると
今回のEF70-200mm F2.8L IS II USMは重さも倍、大きさも一回りほど大きくなってしまうというのがありますが、
なによりも一段分明るいというのは撮影シーンの幅が広がると思います。
一段分の明るさを取るか、小型軽量を取るか、といったところでしょうか。