『RF70-200mm F2.8 L IS USM Z』は、全長固定ズームとズーム全域でのエクステンダー対応を実現した大口径望遠ズームレンズです。スポーツやポートレートなど幅広いシーンでの静止画撮影に加え、アイリスリング(絞りリング)の搭載やパワーズームアダプター「PZ-E2」/「PZ-E2B」(2024年3月発売)の対応により快適な動画撮影を実現します。本レンズを投入することで「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」(2023年12月発売)や「RF35mm F1.4 L VCM」(2024年7月発売)など本格的な静止画撮影・動画撮影を実現するレンズを拡充し、ユーザーの幅広いニーズに応えます。
<優れた光学性能によりズーム全域での高画質を実現>
「非球面レンズ」3枚、「スーパーUDレンズ※1」2枚を含む15群18枚の光学設計により、画質劣化の原因となる諸収差を低減することで、「RF70-200mm F2.8 L IS USM」(2019年 11月発売)と同等以上の高画質を実現しています。
また、別売りのエクステンダーをズーム全域で使用でき、焦点距離400mm※2 まで望遠域を拡張することが可能です。さらに焦点距離200mm時、最短撮影距離0.68m、最大撮影倍率0.3 倍を実現し、近接撮影でも優れた描写性能を発揮します。
<プロの高い要求に応えるAF性能や手ブレ補正機能>
2つのフォーカスレンズ群を2つの「ナノUSM(超音波モーター)」で個別に駆動して最適に制御する「電子式フローティングフォーカス制御」を採用することで、無限遠から至近までの高画質化、動画撮影時の「フォーカスブリージング」の抑制、高速・高精度な静止画AFと静かでなめらかな動画AFを実現しています。また、レンズ内光学式手ブレ補正機構により5.5段※3、ボディー内手ブレ補正機構を搭載しているEOSRシリーズのカメラとの組み合わせでは協調制御※4を実現し、「EOS R1」(2024 年 11 月発売予定)装着時には、中央7.5段※5、周辺7.0段※5の手ブレ補正効果を発揮します。
<全長固定ズームやアイリスリングの搭載とパワーズームアダプターの対応による快適な操作性の実現>
ズーム時に鏡筒が繰り出さない全長固定とすることで、カメラ全体の重心が変化しにくいため、安定したフレーミングで撮影することが可能です。また、「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」や「RF35mm F1.4 L VCM」と同様にアイリスリングを搭載し、主に動画撮影中の絞りのマニュアルコントロールが可能です。さらに、パワーズームアダプターにも対応することで、撮影者の意図に合わせて、無段階に低速から高速まで細かくズーム速度の制御ができ、動画撮影時の優れた操作性を実現します。
※1. UD レンズ(UD(Ultra low Dispersion=特殊低分散)ガラスを用いたレンズ)の性能を大幅に向上させ、UDレンズ2枚分、蛍石の特性とほぼ同等の効果を備えたレンズ。
※2. 「エクステンダー RF2x」(2020年7月発売)装着時。「エクステンダー RF1.4x」(2020年7月発売)装着時は焦点距離280mmまで拡張。
※3. CIPA2024 規格。焦点距離 200mm、「EOS R8」(2023年4月発売)使用時、Yaw/Pitch方向。
※4. 協調制御対応カメラはキヤノン公式WEBサイトをご確認ください。
※5. CIPA2024 規格。焦点距離 200mm、Yaw/Pitch/Roll 方向。
全長固定・エクステンダー対応の高画質ズームレンズ。
「非球面レンズ」3枚、「スーパーUDレンズ」2枚を含む15群18枚の光学設計により、画質劣化の原因となる諸収差を低減することで、「RF70-200mm F2.8 L IS USM」と同等以上の高画質を実現。
フォーカスレンズ群とフローティングレンズ群を、2つの「ナノUSM(超音波モーター)」で個別に駆動して最適に制御する「電子式フローティングフォーカス制御」により、ズーム全域で静止画および動画撮影時の高画質を実現。
別売りのエクステンダー「エクステンダー RF1.4x」、「エクステンダー RF2x」をズーム全域で使用可能。焦点距離を1.4倍/2倍に伸長し、280mm/400mmまで望遠域を拡張することが可能。
ズーム全域で開放F値2.8の明るさを生かした撮影を実現。光量が不足しがちな室内スポーツや屋内スタジオなどで、より低感度・速いシャッタースピードで被写体の動きを鮮明に捉えることが可能。
開放F値2.8による豊かなボケ味を生かした撮影が可能。
焦点距離200mm時、最短撮影距離0.68m、最大撮影倍率0.3倍を実現し、優れた描写性能を発揮。
特殊コーティング「ASC(Air Sphere Coating)」を採用することで、フレアやゴーストの発生を低減。
「電子式フローティングフォーカス制御」を採用することで以下の特長を実現。
静止画撮影時における高速・高精度なAFと動画撮影時のなめらかなAF。
ズーム群繰り出し位置の高精度ダイレクト検知機能との組み合わせにより、ズーミング時のピントの位置ずれを低減。
動画撮影時の「フォーカスブリージング」(フォーカス操作に伴って生じる画角変動)を効果的に抑制。なお、フォーカスブリージング補正対応カメラとの組み合わせにより、より安定した構図での動画撮影が可能。
レンズ内光学式手ブレ補正機構により5.5段、ボディー内手ブレ補正機構を搭載しているEOS Rシリーズのカメラとの組み合わせでは協調制御を実現し、「EOS R1」装着時には、中央7.5段、周辺7.0段の手ブレ補正効果を発揮。
ズーム時に鏡筒が繰り出さない全長固定とすることで、カメラ全体の重心が変化しにくいため、安定したフレーミングで撮影することが可能。リグやジンバルなどの動画撮影用アクセサリーの取り付けにも好適。
「EF70-200mm F2.8L IS III USM」(2018年9月発売)と比較し、約 25%軽量化し、質量※1 約1110g(ブラック)/約1115g(ホワイト)を実現。
「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」と共通の外装設計とすることで、径82mmのフィルターなどのアクセサリー類も共用で使用可能。
「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」や「RF35mm F1.4 L VCM」と同様にアイリスリングを搭載し、主に動画撮影中の絞りのマニュアルコントロールが可能。
ズーム回転角を70°とし、素早いズームリング操作が可能。素早く少ない力で操作ができるようにズームトルクを設定。
「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」と共通の三脚座を採用し、工具不要で簡単に着脱が可能。
※1. 三脚座を除く。
「L レンズ」ならではの耐久性・堅牢性を実現。操作リングやスイッチパネルなどに防じん・防滴構造を採用※2。
レンズ最前面に油や水滴が付着しにくいフッ素コーティングを採用。レンズに付着した油分なども溶剤を使わずに乾いた布などで簡単に取り除くことが可能。
※2. 防じん・防滴に配慮した構造になっていますが、水滴やほこりの浸入を完全に防ぐものではありません。
画角(水平・垂直・対角線) :29°〜10°・19°30'〜7°・34°〜12°
レンズ構成 :15群18枚
絞り羽根枚数 :11枚
最小絞り :22
最短撮影距離 :0.49m(70mm時)、0.68m(200mm時)
最大撮影倍率 :0.2倍(70mm)、0.3倍(200mm時)
フィルター径 :Φ82mm
最大径×長さ :約Φ88.5mm×199mm
質量 :約1115g(三脚座を含まず)
同梱品 :レンズケース LZ1328、レンズフード ET-88C(WIII)、レンズキャップ E-82II、レンズダストキャップ RF