京都の国宝・重要文化財をこっそり見てきました。

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京都西本願寺の国宝・重要文化財を見てきました。

いつもナニワグループオンラインをご利用いただき、誠にありがとうございます。
担当の中江です。

今回は、京都府の『西本願寺』に保存されている国宝、重要文化財をご紹介させて頂きます。


皆様には大変申し訳ないのですが、既に特別公開が終わっていたため、
今回は『西本願寺』に務めている友人に見せていただきました。
※2017年7月から2022年3月の4年8か月にかけて修復される予定です。

まずは【書院】です。



ご存知ですか?『虎の間(とらのま)』の『虎』の絵は、加藤清正が朝鮮出兵時に虎退治へ行き、
その時に捕らえた虎の毛皮を人に着させて描かれた、と言われているそうです。

そう言われると、左の虎の肩辺りが、確かに人が入っているように見えるから不思議です。

続いて『鴻の間(こうのま)』。
上段の障壁画は『逆遠近法(ぎゃくえんきんほう)』で描かれております。
 
上段に座る方を大きく見せる技術で、柱も上段から離れるに連れて間隔を広くする視覚効果が施されております。

   
上の絵の『南能舞台(みなみのうぶたい)』は、現存する能舞台としては日本最大のもので、ここにも工夫がされております。

『鴻の間』の上段からは『南能舞台(みなみのうぶたい)』の周りに敷き詰められている白い石が、撮影で言うと『レフ版』の役割を担い、
舞台奥の松の木までもが綺麗に照らされます。

反対に下段の人間には、白い石が逆光状態をつくり舞台が見えにくくなっています。
あくまで上段に座る方を優先している建築構造です。
  
『狭屋の間(さやのま)』の天井では書物を食い荒らすネズミを脅かすために一枚だけ猫の絵を描く、
といった遊び心も取り入れられております。
おわかり頂けますでしょうか?

次は『飛雲閣(ひうんかく)』・・私は知りませんでしたが、『金閣・銀閣』と共に
『京都の三名閣(さんめいかく)』と称されているそうです。
日本の伝統的建築物が、通常左右対称に建てられているのが一般的であるのにたいして
『飛雲閣(ひうんかく)』は、二層・三層といくにしたがって、中心が左へとずれるように作られており
また屋根の姿も変化に富んでいて、左右対称につくっていないのに均整のとれたうつくしさで
見ていて飽きない建築物となっております。





昔は手前の石橋がなく、小舟で『飛雲閣(ひうんかく)』まで渡ったそうです。



二層目の『歌仙の間(かせんのま)』には『三十六歌仙(かせん)』の絵が描かれています。
日に焼けるので保存が大変そうですが、実はレプリカとの事です。

なお、修復の時期は以下の期間となっております。
【阿弥陀堂(あみだどう)内陣修復】
2017年(平成29)年8月〜2022(平成34)年3月(4年8か月)

【唐門(からもん)修復】
2018年(平成30)年6月〜2022(平成34)年3月(3年10か月)

【飛雲閣(ひうんかく)・黄鶴台附回廊(おうかくだいつきかいろう)修復】
2017年(平成29)年7月〜2020(平成32)年3月(2年9か月)

修復が終われば恐らく公開されるかもしれません、その時少しはこのメルマガのことを思い出して
拝観いただければ大変光栄です。
これだけの期間をかけての修復なので、非常に綺麗な『西本願寺』、国宝、重要文化財がお楽しみ頂けると思います。

今回の【飛雲閣(ひうんかく)】撮影カメラは『ニコンJ4』ですが、
『ニコンJ5』の方が画質が良く、液晶もチルト式なのでこちらをお勧めです。
cameranonaniwa.jp/shop/goods/search.aspxopen_in_new/?utm_source=ec_mm&utm_medium=email&utm_campaign=ec_mm_20170620_1
 
西本願寺は拝観無料、しかも日に4回も本願寺の僧侶“お西の坊さん”が無料で境内を楽しく案内してくれます。
『西本願寺の阿弥陀様はなぜ立っておられるか?』『阿弥陀堂・御影堂の縁側に隠された秘密は?』など、
現地でなければ聞けないお話をたくさん聞くことが出来ます。

1回目 9:00
2回目11:00
3回目13:45
4回目15:30

西本願寺にお越しの際は、御影堂門を入ってすぐ右手にある「お茶所」へ、是非お立ち寄りください。
これからの季節は涼むのにも最適なのでオススメです。

西本願寺へは
〒600-8501京都市下京区堀川通花屋町下ル
Tel(075)371-5181(代)  Fax(075)351-1372
http://www.hongwanji.or.jp/access/

最後までご覧頂き有難うございます。
今後もより良いサービスを提供できるよう日々努めてまいりますので、
引き続き変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。