
1/1500 F8 ISO200
今回はフォクトレンダーSUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III VM-mount
についての商品レビューをお届け致します。
※ボディはライカ M (Typ240)を使用しております。
シャ−プネスはOFF、彩度・コントラストは中にしております。
今回の撮影場所は上野国立科学博物館・秩父です。
超広角レンズならではのこの画角。目の前の見たままの風景を写真に収める事が可能です。
このように高い場所から見下ろす写真にはもってこいのレンズです。
町を薄っすらと覆うモヤ。太陽光の当り具合に因って微妙なグラデーションの再現も見事です。
1/4000 F4.5 ISO200 露出補正-1
この様な高い建造物にも断然広角がオススメです。
下からあおって撮影する事で写真にパースが出て迫力が増します。
また、露出を-1のアンダー補正にして橋をシルエットにする事で、より迫力が増します。
1/15 F4.5 ISO500
こちらはグッと寄って撮影最短距離の0.5mでの撮影。
ファインダー越しでは0.7mまでしか距離計の連動はしませんが、ライブビューにすれば0.5mまで連動が可能です。
ここまで寄ってしまうと周辺の流れが若干目立ってしまいますが、むしろ歪曲がここまで抑えられているのが素晴らしいと思います。
ピントが合っている部分の描写もいう事なしですね。
1/750 F8 ISO200 露出補正-0.7
こちらの写真は敢えてピントをあまり意識せずに撮影しました。
というのも、このレンズはピントの合う範囲が深いので、開放F4.5でピントリングを2mの位置に合わせれば約0.9m〜∞まで、
F8で1mの位置に合わせれば約0.5m〜∞まで大体ピントが合います。
この写真は大体1mくらいに合わせて撮影を致しました。
手前の岩肌・草から奥の雲までしっかりとした描写です。
1/15 F4.5 ISO1600 露出補正-2.3
この様な限られた空間でもしっかりと全体を写す事が可能です。
シャッタースピードも手持ち1/15での撮影ですがブレは全くありません。
15mmという超広角でなければ撮影出来なかったと思います。
最後に。
ひとつ前のII型に比べてレンズ構成が6群8枚から9群11枚へと変更されました。
これはデジタルカメラでの画像周辺部の色被りの発生を防ぐべく、センサーへの入射光線角度を最適化した光学設計のためでしょう。
大きさ・重さもII型に比べて大きく・重くなりましたが、元々がコンパクトなレンズでしたので気にはなりません。
ヘリコイドの操作感もよく、風景や建築写真だけでなくストリートスナップでも問題なく使用できます。
15mmと慣れない画角かも知れませんが人間の目の視野いっぱいを表現しているのがこの画角です。
描写や質感が素晴らしいレンズなので、この画角に慣れてしまえば常に持ち歩きたい一本になるはずです。
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